国では高等学校等就学支援金について、令和8年度から公私立を問わず実質的な高校授業料無償化の実現が検討されている。道内でも生徒の進路動向に影響を与え、公立高校の小規模校化や再編の加速も想定され、専門学科を含めた高校の一層の魅力化や施設整備の充実に取り組むことが重要。生徒の多様なニーズに応える魅力ある高校づくりにどのように取り組んでいくのか。
全道の中学生と保護者を対象としたアンケート結果の活用に加え、基礎的な知識の定着に重点を置くアンビシャススクールなど多様なタイプの高校の成果や課題なども踏まえ、道立高校の魅力向上を図るとともに、地域の実情や生徒の興味・関心に応じた特色ある教育活動の好事例を横展開する管理職向けの研修を行うほか、地域と連携・協働し、生徒から選ばれる魅力ある高校づくりに努める。
令和5年度の国の調査では、道内の公立小中学校の不登校児童生徒数は過去最多を更新し、専門機関で相談や指導を受けていない児童生徒も3割近くにのぼる。支援体制の整備がどのように図られ、今後どう不登校対策を進めていくのか伺う。
6月末からメタバースの活用を本格実施するなど支援体制を充実させるとともに、有識者による不登校対策の協議会に、新たに市町村教委や校長会、フリースクール等の代表者を加え、不登校対策プランに基づく取り組みを推進するなど、関係者と危機感を共有し、教育環境の構築により一層取り組む。